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ヨルダン編 ウェーブはほどほどに
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はいこんにちはー。

今回はヨルダンです。
ヨルダンっていってもイメージ湧かないですよね。僕もそんな感じで、ノー
イメージで入国してみました…。と切り出しておきながらヨルダンの感想を
全く書かずに、いきなり出国時の話です。

さてヨルダンを満喫した僕は、フェリーで紅海を渡りエジプトに入ることに
しました。フェリーは昼過ぎにヨルダンのアカバ港を出て、4時間でエジプト
のヌエバ港に着く予定でした。3月の紅海は天気もよく、デッキに出ると、
紺碧の海と空、爽やかな風を感じれて最高でした。夢のような光景の中、
ボーッと自分の世界に浸っていました。すると、後方で誰かの叫び声が聞こえ
ます。僕は、すかさず振り向きました!

その瞬間、股間にボールが…!!

一気に悪夢のような最低の世界に引き戻されました。なぜ船上で股間にボール
がクリーンヒットするのでしょう…。見ると、数人の現地人がミニゲームをし
ています。これが彼等流の誘い方なんでしょうか?イヤ絶対違うでしょう。し
かし股間キャッチが良いきっかけとなってミニゲームに入れてもらいました。

これがまた最高なんです。
抜けるような青空と海の間の船上でのサッカー。「もうたまりませんっ」と
思っていたのですが、気がつくと相手チームの人が向かってきては勝手にすっ
飛んでいきます。味方もパスを出そうとするとすっ飛んでいってしまいます。
まるでインチキ気功師に倒されるかのようです。しまいにゃボールまで勝手に
転がりだします。というのも天候が悪化してきて、波が高くなり、船が大揺れ
しているのです。

サッカーの応援中に、スタジアムでサポーターが立ったり座ったりしてウェー
ブをおこしますが、ここでは、本当のウェーブでプレーヤーが倒されたり転が
されたりしています。こんな状況では、プレー続行は不可能…と思ったのです
が、彼等は相当サッカーバカらしく、そんな状況の中、果敢なプレーをしては
波によるショルダーチャージでバタバタと倒れまくりでした。しかし誰もやめ
ようとしません。「一体いつまで続くんだー!!」と思ったその時、ボールが海
へ…。

こうして見事(!?)、荒れに荒れた試合が終りました。後はエジプトに着くの
を待つばかりです。しかし、その時、高波で着岸ができないので、沖合いに停
泊して天候の回復を待つという船内放送が入りました。やっと荒れた試合が
終わったのに、荒れた海はその後18時間も治まらず、エジプト上陸のホイッス
ルは翌日へ延長となったのでした。


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