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ネパール編 ヒマラヤの山中で疾走する…
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 はいこんにちはー。今回はネパールです。
ネパールと言えば、エベレストを最高峰としてヒマラヤ山脈が雄大に、
そびえ立つ国です。僕は、インドから北上してきてヒマラヤ山脈への
ゲートシティのポカラという保養地にたどり着きました。

ここからのヒマラヤの眺めは、とても素晴らしく、
雲かと思っていたものが、実は山に積もった雪だったりするくらい、
高くて近い位置に山が見えます。
そんなポカラから、捨ててあるような超ボロイバスに揺られて、
さらにヒマラヤの麓深くをを目指しました。そして、そこから山登りです。

丁度この日は、大晦日でした。
僕は、ヒマラヤ山脈の中で初日の出を見るべく、山登りを始めたのです。
山登りといっても、本格的に6000Mとかを登るのではなく、2500Mくらいまで登って、
そこからヒマラヤとご来光を眺めながら新年の余韻に浸ろうと思っていたのです。
ガイドもつけずに、勘だけを頼りに細くて急勾配な道を結構必死に登ること数時間で、
目的地の山の頂上の集落にたどり着きました。

ここから眺めるヒマラヤはポカラからのそれと比較にならないほどの
迫力と威厳がありました。

感動のひとことです。

さて電気もガスも水道もなにもないところなので、
満天の星空に抱かれて年を越しました。
そして翌日は、背後にそびえるヒマラヤ山脈が真っ赤に染まり、
涙が出るほど綺麗な初日の出を見ました。
さすがに初日の出とあってか、地元の人たちも僕と一緒に日の出を見ています。
そして陽も上り、辺りが、かなり明るくなった頃に、
ふと見るとサッカーボールが…転がっている… さぁ初蹴りです!
集落のはしっこにある広場のようなところで、書初めならぬ、

蹴り初め大会

が始まりました。大人子供関係なく、ひとつのボールを追います。
とても爽やかな元旦です。さらには、こんな山の上にもわんこがいて、
そのわんこも混じって楽しそうにボールを追っています。
あぁ幸せだ…と思いながらパスを受け取ろうとしたその瞬間!!
どこからやってきたのか、いきなり

野良馬が疾走

してきて、アーセナルのヴィエイラ並みのインターセプトをしたのです!!
これには誰もかないません。ちゅーか皆真剣に逃げています…
僕も色んな国で色んな人や動物たちとサッカーをしてきましたが、
馬と対峙したのは、このときが初めてでした。

しかもかなりの山岳地だったので、まさか野良馬がいるなんて
思っていませんでしたし、
しかもまさかプレーに混じってくるとは…(単に走っていっただけですが…)
そんなわけで、かなり稀有な年の始まりでした。
やはりプレー中は、中田並に首を振り周囲を把握することが
必要なんだなぁと、野良馬から教わったのでした…


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