ガンジス川に登る朝日


      
インドの聖地バラナシを流れるガンジス川に登る朝日は感動的でした。
すごく汚い川なのに、この一瞬は奇麗にみえるのが不思議です。


路上でやってた歯医者


                  

インドはとても人口が多いので、職業も細分化されています。細かく分けないで
一人でなんでもやってしまうと他の人の職が無くなってしまうからでしょう。
また、とんでもない仕事?を思いつく人もいます。
その中から特に面白かった人たちを紹介してみたいと思います。

まず、写真にある路上でやっていた歯医者です。インドではこのように
路上にフリーマーケットみたいに出店形式で商売をしている人が沢山いました。
その中でも意外だったのが歯医者
こんな外でしかも道具も満足になく本当に商売になるのでしょうか?

僕も目があうなり「抜いてやる!抜いてやる!ノープロブレム!」と言われた
のですが、彼は僕と目があっただけなのに何で僕の歯を抜くのでしょうか?
そして、何故治す前に抜いてやるのでしょうか?

まあ彼にとったら何でもいいから抜いて、金がもらええればいいからなのですが・・・
とにかくこの商売もうからなそうでした。もっと他の仕事にすればいいのにと思うのでした。

耳かき屋


               


次も変な商売で耳かき屋です。デリーのコンノートプレスと言うところで
休んでいると怪しげな男たちが声をかけてきました。暇だったので話を聞くと
お前は耳がよごれているから掃除してやると言うのです。

こいつも顔を見るなり耳がよごれていると言うのです。僕の耳垢はネチョネチョ
なので毎日掃除しないと気がすまない質なので、試しに掻いて気持ち良かったら
頼むと言うことにして掻いてもらいました。この時は旅をはじめて4日目ぐらい
で、毎日バタバタしていて耳を掻くことをおろそかにしていたのでコイツの
掻き方がうまいのかどうかは分からなかったのですが兎に角

滅茶滅茶気持ちいいー!という感じだったのです。

ということで1回30ルピー(約100円)と言うことで頼むことにしました。
(この時はインドに来たばっかで相場が分かっていないので
 その後ボラレているのに気付きました。)
本格的に掻きはじめるとこれがまた気持ちいいのです。

昼間っから人に耳を掻いてもらう奴もなんですが、
耳かきを商売にしている奴も凄いと思いました。
5分ぐらい片方の耳を入念に掻いてもらいました。さてもう片方と思ったら

        「はいッ1回終わり」

と言われました。やられた!僕は両耳で一回だと思ったら奴は当たり前のように
片耳で1回と言うのです。とてもむかつきましたが耳かきは気持ちよかったのと片耳だけ
さっぱりしているのが気持ち悪いので奴の軍門にくだり両方で50ルピーと言う
ことでやってもらいました。これが私の記念すべき?インドでの初ボラレとなりました。

他にも僕が見た変な商売としては

     付けヒゲ屋          紙袋屋  

     自転車のペダル屋     サドル屋 

     ハンドル屋        チェーン屋(自転車屋ではなく、皆バラバラ

     体重はかり屋        チャックの持つ所だけ屋(チャックは売ってない

などなど、とにかく驚くぐらい細かく分かれているのです。
これで一体一日どれくらいお金がもらえるのだろうか?不思議に思えるのです。

この中で印象的だったのが体重はかり屋です。
街でボーッと立っている人がいるので、なにをやっているのかと思ったら、

     「体重をはかっている」というのです。
しかし彼は体重計も何も持っていないのです。見ていると彼は、人が来るとヒョイと
その人をオンブして「あなたは何キロ」というだけなのです。

彼は一日中何も宣伝もしていないし、ただ立っているだけなのに、
たまーに客が来てはかっているのがとても不思議でした。

しかしよくこの商売を思いついたと思いましたし、思いついたとしても
実行に移して一家の生計を成り立たせているのが凄いと思いました。
とにかくインドは色々なことに驚かされてたのしいのでした。 


ルーフトップ・ドミトリー


                   


カルカッタの安宿街(サダルストリート)にある有名な安宿にマリアという
ホテルがあります。僕が行ったのは1月上旬だったので、夜は肌寒いぐらいの季節
でした。受け付けで「部屋はあるかい?」と聞くと「ルーフ・トップならある」
と言われました。この時、僕は「ルーフトップ=屋根裏部屋」だと思ったのと移動に
へとへとで他に宿を探すのが面倒臭かったので「いいよ」と言ってしまいました。

普段なら絶対一度部屋を見てから決めるのですが、この時は面倒臭かったのです。
そしてルーフトップに行くとそこは屋根裏ではなく屋上でした。
係りのおっちゃんが倉庫から布団らしき物体を出してきました。「ここで寝ろ」
指を差しています。指の先には、コンクリートの屋上の床があります。
他にも何人か寝ていたので、まあいいか、と思い寝ることにしました。

すると、どこからか雨粒のようなものがピシャピシャ飛んできます。
起きてよく見ると水道管か何かが壊れて水がもれてきているのと誰かがシャワーを
浴びていてその排水がそのまま屋上にたれ流されているのです。

この水漏れは朝まで続きました。この劣悪な環境下で凄かったのは
欧米人(何人かは不明)カップルです。夜知り合った人と話をしていると
「夜遅いからそろそろ静かにしろ」と注意されちゃいました。確かに皆が共同で
このスペースを使っているので夜遅くは静かにしなくてはいけないですね。

そこで僕たちは寝ることにしました。すると30分ぐらい経って、
熱い、熱い、甘い、甘い吐息が聞こえて来ました!!

気になってそっとその方向を見ると、さっきのカップルが、何やらおっぱじめているのです。
人を静かにさせておいて・・・と思ったのですが生でこのような光景を見ることができる
ことも少ないのでそっと見守らさせてもらいました。

気付くと周りの寝ていると思っていた人たちも、皆、寝たふりをして彼らの動向
を見守っているのです。この笑いと興奮を押し殺した静寂の中、ことは進んで
いったのですが途中で男のほうが見られているのに気付いてしまい、誰かに
「なにをみているんだ!」と言ってきました。その時、この屋上にいた全ての人が彼に
心の中で「お前こそ、なにしてんだ!」と突っ込んだことは言うまでもないことです。

インドで北斗の拳


                   

僕が初めてインドに着いた都市はデリーでした。飛行機が軽く4時間ばかし遅れて
着いたのは軽く夜1時をまわっていました。空港では、いきなりインドを満喫させて
もらいました。空港のトイレに行き、用を足して手を洗おうと思ったら、蛇口の所で
男の人が、僕が洗おうと思う洗面台の前に立ち、キュっと蛇口をひねるのです。

「なにしてんだろ?」と思い隣の洗面台で手を洗いました。しかし隣にいた外人は
彼のひねった蛇口を使用したために、蛇口ひねり料?をとられていました。

また、空港を一歩出ると、白タクの客引きの嵐です。物凄い数のインド人に囲まれ
そして、全員が

「俺はオフィシャルだからノープロブレムー!!」

って叫んでいるのです。囲まれて身動き一つ出来ません。絶対オフィシャルのタクシー
ドライバーではないと思ったので、

「オフィシャルならIDカード見せろよ」って言ってみたら
「どの、IDカードだ?俺は沢山持っている。」て言うので、
「タクシーのに決まってるだろ。」って言ったら
「タクシーのオフィシャルカードはない。ノープロブレム」なんて言い出すのです。

10000%信用なりません。僕は、なんとか市バスを発見し街に向かういました。
市内に着くと軽く2時半過ぎでした。

安宿があると聞いていた、メインバザールは、真っ暗でした。
所々で焚き火?が燃えていました。
牛が倒れていたり人が倒れいました。(後から思えば皆寝ていただけ)
焚き火のパチパチって音以外何も聞こえてこない静寂の世界です。
後ろにケンシロウが指をポキポキって鳴らしながら立っていても不思議ではない世界です。

まさに「北斗の拳」の世界で、戦争があって空爆されたと言われても信じてしまい
そうな勢いでした。しかし朝起きてみると牛も人も起きて動いているし活気に
満ちあふれていました。この静動のギャップには驚かされました。

ちなみに、上のホテルマリアで一緒に写っている眼鏡の彼は、初めてインドに来た時に
この光景をみて、たまたま、隣にいたインド人に

「昨日、内戦が勃発して今は厳戒体制で旅行者は旅行出来ない。でも俺の知り合いの
 旅行者に頼めば、旅行出来るかも知れない。急がないとチケットが無くなる。」


と言われ、それを信じて、早速、高額チケットを購入したらしいのです。しかし!
3時間後には、人も牛も普段通り動きはじめ活気に溢れる街に戻り、自分が騙されて
いることに気付いたのです。しかし、すでに高額でチケットを購入してあるので、その
内戦用に計画された超高速観光プログラムに従い、インド亜大陸を疾走していきました。

火葬場で暴れる野良牛


                       

火葬場については、他の多くの旅行者のホームページで詳しく書いてあると思うので
僕は、火葬場で出くわしたおかしなについて書こうと思います。
インドでは、知ってのとおり?街中が牛だらけであります。しかも皆やる気がなく
ダラダラと歩いたり、3車線ある道路の一番右側の追い越し車線の真ん中で止まったり
寝てたり(かなーり邪魔です)、ブーブー鼻水垂らしていたりと、とにかく覇気がありません

あんな牛を良く聖なる動物にしたよなーって思っちゃいます。聖なるものを全く感じません。
そんな牛ばかり見てきた僕にとって、このバラナシの火葬場付近で
、 ある牛と笑撃の出会いをしました。

その牛は何かに取り憑かれたかのようにやる気に満ちていまして
一頭で、その場で、飛び跳ねまくっているのです。まるでロデオの馬のようです。
でも、もちろん上に人は乗っていません。

牛の扱いになれたインド人もびびって近づけない有り様です。そのとき彼(牛)はいきなり
猛スピードで走り出したのです。その方角に何があるかは分かりませんが、
とにかく一目散に川沿い全力ダッシュしていきました。

今迄だらけた牛しか見たことがなかったので、この牛は僕にはとても新鮮でした。
しかしこの牛、やはりインドの牛らしくしばらく走った後、我に返りとぼとぼ歩きだした
かと思ったら、すぐに横たわりヨダレを垂らして寝てしまいました。
彼は何を思って走ったのでしょうか?

やはりインドと言う国は何から何まで不思議な国だと思ってしまいました。
人だけでなく動物も狂わせる不思議な不思議な国だと思いました。

高見山の店でのイリュージョンショー


                     
         自分で高見山に似てるといっていたおっちゃん

この店があるのはアグラという町のタージ・マハルの近くでした。
この店のオヤジは自分のことを高見山と名乗っていました。確かに似ていました。

しかし、そんなことはどうでもよく、この店で最も印象的だったのは食事中、
店の前に羊の肉業者がやってきて、この店に納入すると思われる羊を解体しだした
ことでしょう。既に死んではいましたが食事中に目の前で血をドクド出されて
解体されるの羊を見ながら羊の肉入カレーを食べるのは、とても気持ちの良いもの
ではありません。というかたいへん気持ち悪いです。途中まで美味しく頂いていた
マトンカレーも目の前で繰り広げられるシーンを見ているうちに、不味くなって
しまいました。とんだランチタイム・ショウでありました。


気になること


        これは記憶が定かではないのですが多分バラナシという街での話です。
インドでは一応国の宗教は、ヒンドゥー教ですが、一応イスラム教徒
います。この街にはイスラム教徒が多く住んでいる地区がありました。

ちなみにヒンドゥー教徒は聖なる動物「牛」を食べません。
逆に?  イスラム教徒は汚い?動物「豚」を食べません。

 さて、このイスラム教徒の多い地区にブラブラ散歩をしに行った時に
あるお店にはいりました。メニューを見るとインドにしては珍しく「牛」
がおいてあるのです。ほほぅ、さすがイスラム教徒が多い地区だけはある
なと思いました。ところがです。ところがこのメニューの不思議な所に
僕は気付いてしまったのです。それは、このメニューの何処を見ても

ベジタブルカレー より
  ビーフカレー の方が安いし
ベジタブルバーガーより
  ビーフバーガーの方が安いのです。

普通の店だったら、絶対「ベジタブルなんとか」って言うのが一番安い
はずなのに、この店では何故か牛肉のほうが安いのです。

しかもヒンドゥー教徒が多くて牛肉の消費量はものすごく少ないので
牛肉も市場にあまり出回らず、希少価値がたかいと思われるのに、です。

そこで、ちょっと気になったのが、↓

インド=聖なる牛=食べない&街中に野良牛だらけ
               ↓
             食材は半無限&無料

と言うことです。
うーん野菜より牛肉のほうを安くしてしまうところがインド人らしいです。
嘘でもいいから高くしておけばこんな疑問抱かれずに済むのに・・・。

あの街中で汚い排気ガス吸いまくって、鼻汁たらしまくっている野良牛
ガリガリにやせ細ってもしかしたら狂牛病?ってぐらい不健康そうな牛
なのかなーと思うと気になって、気になって注文出来ませんでした。




だから違うって!


        これは、ジャイプールという街での出来事です。
まだ僕はインドについてから4日ほどしか経っておらず、何を見ても
物珍しく、なんでもかんでも写真に撮っていました。バックパッカー歴
1週間
の超初心者の頃のお話しです。

 僕がジャイプールについたのはお昼ごろでした。取りあえず宿を見
つけようと言うことになり、「地球の歩き方」
に書いてある宿の名前を駅前にいたリクシャーのおっちゃんに教えました。

すると異常に言い値が安いので、
「駅から近い所にこの宿はあるのだなー」と思いましたが
初めての街で何処に何があるか分からないので、取りあえず乗ったら
あっという間歩いても1分ぐらいのところに宿がありました。
まだまだ超初心者です。

そして、宿を取った後に取りあえず観光をしようと思い、何故か電車
で売っている、翌日のジャイプール一日観光のバスチケットを買
いました。そして、駅を出ると何故か駅前がお祭り騒ぎなのです。

「?」全くわけが分かりません。チケットを買いに来た時は何でもな
かったのですが、でる時は何故かお祭り騒ぎで、化粧をしたやら
楽器を演奏している人々やらがいるのです。

狐につままれたとはまさにこの事でしょう。わけが分かりません。
そして、何故か僕も周りの人がされているように、奇麗な金木犀?で
できた花のブーケのようなものを首からかけてもらいました。

「なんなのだ?から出てきただけなのに、何故こんなに歓迎されて
いるのだ?さっき着いて出てきた時は何もなかったのに、なんでバス
チケット
買っただけでこんなに歓迎されて、人が笛吹き象が踊り
シタールが奏でられているのだ?」


頭の中は、大パニックです。でも楽しいので、一緒に踊りました。
なんだか分からないけど歓迎してくれているのです。
そしたら、象に乗っている象使いのおっちゃんが「のりますか?」
というので、調子に乗って象に乗らせてもらいました。はじめて
乗った象の背中はとても大きく、そして高かったです。そして
降りようかな-と思った時、象使いのおっちゃんが

「降りたかったら、金を払え」と言うのです。払わないと降りられない
ので10ルピー払いました。別にタダでのせてやるとは言われてません
が何も言われてないし、お祭り騒ぎで歓迎してくれているのでてっきり
タダかと思ってしまってました。まだまだ超初心者です。

ここまでは、インド人の言いなりです。やられっぱなしです。
さて、やられっぱなしながらもしっかり象の写真は撮りました。

ちなみに、あとから聞いた話によると、あの歓迎ぶりは、あの時間に
ちょうど高級列車「マハラジャ号」が駅に着いた時で、そのマハラジャ号
にのってジャイプールを訪れた人を歓迎していたらしいのです。そこに
たまたま駅に来て、出てきた僕が遭遇してしまい間違って歓迎をされた
らしいのでした。なるほど!おかしいとおもったんですよねー。

さて、そんなおり、ジャイプールの街をブラブラと散策していると、
ラクダがいるじゃありませんか。野良ラクダではなかったのですが。
これは、超初心者&写真撮りまくり君の僕にとっては格好の被写対象です。

そこで、店の前に大八車をつながれているラクダと一緒に写真を撮ろう
と思い、ラクダに近づき、写真をパチリと撮りました。
次の瞬間、店の中からインド人が出てきてヒンズー語でワァーワァー話
かけてくるのです。超初心者やられっぱなし君もインド人の考え方を色々
な事から体験学習したので、これは「写真を撮ったから金をくれ」
と言っていると思ったので必死に「あげない。あげない」と断ってました。

しかし、お互い言葉が通じないのでらちが明きません。
そんなとき、英語の話せるインド人が登場して通訳してくれました。

店の主人:「@#$%^&*」
通訳の人:「お前はネパール人だろ」
僕   :「え!?」 予想もしない展開に頭がついていってない。

店の主人:「!@#%%%$%^&* ?」
通訳の人:「職を探しに来たんだろ?」
僕   :「写真を撮っていただけです。」

店の主人:「@:;”’、><#$%^&* !」
通訳の人:「なに遠慮してるんだ。雇ってやるって。」
僕   :「いや僕はただのジャパニーズでツーリストです」

店の主人:「*&^%$#@?」
通訳の人:「一日50ルピーでどうだ?」
僕   :「だから違うって!」

どんなに説明しても店の主人は僕をネパール人出稼ぎ労働者だと思って
雇いたがっています。通訳の人も僕が日本人てことをしっかり通訳してく
れているか疑問ですが。

 そんなわけで、マハラジャ列車に乗ってきた金持ちにも間違えられて
大歓迎を受けたり、その2時間後にはインドに出稼ぎに来たネパール人
に間違えられて雇われそうになったりと、その場その場に見事に溶け込ん
しまう超初心者バックパッカー野人君でした。今から思えば2、3日
なら働いても良かったなーと後悔すらしているのでした。