台湾のファンキーな温泉(03/2/3)

はいこんにちはー
2002-2003年の年末年始は
北大時代の友達3人で台湾に行ってきました。
持ち物は

1:パスポート
2:現金
3:手ぬぐい


以上です。財布も持っていきません。
ようは手ぶらです。(記録用のカメラは可)

なぜ手ぬぐいなのか?疑問に思われるでしょう。
台湾は、中華料理、ウーロン茶、足つぼマッサージなどで
有名ですが、実は
九州ほどの大きさの島に100箇所以上の温泉が涌き出ている
温泉王国なのです。

「温泉といえば手ぬぐいだろう」

と誰かが軽く口走ったのを引きがねに

「じゃあ手ぬぐいだけでいいじゃん」

「んだ。んだ。」

ってことになり、今回の
 
      ぶらり途中下車の旅     ならぬ

      手ぶら温泉道中の旅 

が実行に移さることになったのです…

しかし参加者全員、誰も反対しないどころか
納得してしまっているあたりがバカ丸だしです…。

さて、翌日から台湾で温泉を堪能しまくると
分かっているにも関わらず、出発前日に
これまた北大時代の友達と温泉に行っちゃいました。
(1名は台湾へ一緒に行く面子です・・・)
しかもその後、カラオケで盛り上がり結局徹夜しちゃいました。

そんなこんなで、眠い目をこすりつつ一路成田へ。
まずはチェックインです。
今回は中華航空でのフライトです。
中華航空のカウンターに行き、まずは記念撮影です。


     中華航空の出発カウンター前にて

周囲の冷たい視線が突き刺さります…
まぁそんなことは気にせずにチェックインをすることにします。
まずは、チケットを職員の女性に渡します。



         成田でのチェックイン風景

職「なにかお預けになる手荷物はありますか?」

「はい!この手ぬぐいをお願いします」

職「はぁ?手ぬぐいですか?他の荷物はないんですか?」

「えぇ。手ぬぐいだけです。お願いします」

職「あの大変失礼なのですが自分でお持ちになったほうが…」

「いえ。邪魔なので預けます。貴重品なので気をつけて下さい」

職員の女性も僕らの真剣さ(強引さ)に動揺をかくせずにいます。
しかしそこはムツゴロウ王国もかなわないマニュアル王国日本
マニュアルにのっとり、しっかりと預かってくれました。
そして僕らの手ぬぐいは、へんてこなパッケージに詰められ、
ベルトコンベアの上に流されました。
そこに男性職員がいてラベルが貼るのですが、流れてきた
そのへんてこな物体を見てあきらかに動揺しています。


  ヘンテコなパッケージに入ってる手ぬぐい


男性職員「おいこれなんだ?これ本当に預け荷物なの?」

そう口走る彼の視線に怒りが見て取れます。
しかしここはお客様至上主義のマニュアル王国日本
なので彼は、納得いかなそうな感じで渋々と
ラベルを貼って、ベルトコンベアに流していました。
こうしてめでたく僕らの唯一の手荷物は預かられたのでした。

さて、意気揚揚と台湾へひとっ飛びです!
台湾の空港へ着き、ターンテーブルで手ぬぐいが出てくるのを待ちました。
しばらく待っていると、他の人たちの荷物が出てきました。
しかし、なかなか僕らの荷物は出てきません。

まさか直行便なのに途中でなくなってしまったのでは?

不安が頭をよぎります。唯一の手荷物なのに・・・
と思っていると緑のヘンテコなプラスチックケースが
出てきました。なんだあれ?と思っていると
その中に僕らの手ぬぐいが入っています!
「あーよかったー」
と思ったその瞬間!! 空港職員が僕らの大事な唯一無二の手荷物を

ゴミと間違えて投げ捨てちゃっています!!

オーッ!ノーッ!って叫びながら拾いあげ無事身柄確保。
確かに国際線の手荷物受け取りターンテーブルで
スーツケースとかにまぎれて手ぬぐいが出てきたら
ゴミと間違えられても仕方ありません…。
しかも変なパッケージに入ってるし・・・。
ともあれ、無事受け取ることが出来たので意気揚揚と街へ出かけました。

その日(12/30)は
    夜の到着だったので、市内へ着くと深夜になっていたので
    おとなしく?近くの夜市へ行って食いまくりに従事しました。

次の日(12/31)は
    太極拳、烏来温泉、飲茶激食い、新北投温泉(瀧の湯)、夜市
    12月31日だったのでカウントダウンライブへ。その後夜食へ。

次の日(1/1)は
    新北投温泉(共同露天風呂、足湯、瀧の湯
    地獄谷、足裏&全身マッサージ、
     飲茶激食い、茶芸館A、茶芸館B、新北投温泉(瀧の湯)、夜市

最終日(1/2)は昼12時にホテル集合だったので、
    早朝から新北投温泉(瀧の湯)、茶芸館B、飲茶激食い、屋台。

と言った感じで台湾にいる4日の間で7回も温泉に行ったのですが
その中でも僕らの心にぐっさりとささったのが、新北投温泉という
台北近郊の温泉街にある「瀧の湯」という共同浴場でした
  
  
      瀧の湯全景(築100年を越える歴史的建造物)

この温泉は昭和天皇が皇太子時代に訪れたというくらい由緒正しき
温泉なのですが、今はとってもファンキーになっていました。

まず、入るとそこにイキナリ湯船と洗い場が広がっています。
ちゅうか、脱衣所と湯船と洗い場が一箇所になっています。

そして、肝心のお湯は、かなりの酸性でちょっとした傷があると
そうとうしびれて痛過ぎます。お湯で顔をぬぐったのですが
しずくが少し目に入ったら目がいたくて開けられません・・・
2つ湯船があるのですが、ひとつは激烈に熱くて
45度は軽く突破している模様です。
入っているだけで全身がビリビリしびれてきます!

そんな温泉で僕らを最もしびれさせたのは
地元のおっちゃん達でした。

洗い場にてフル○ンで、ひとり組体操を熱心にやっているばかりか
しかもそれを人に教えはじめるおっちゃんがいたり
  
             
              一人組体操の図1

             
              一人組体操の図2


ビールを飲み過ぎて、湯船の縁で
顔を隠してるのにあそこ丸だしで泥酔しているおっちゃんがいたりと
         
            泥酔して倒れてるオヤジの図

4回行けば4回とも違ったアトラクション(?)が楽しめる
ミラクルな温泉なのでした

そんなこんなでこの温泉の魅力に取りつかれた僕達は
大晦日に、瀧の湯で入浴納めをして
元旦に、瀧の湯で入浴初めをして(しかも元旦は朝と夜2回行った)
最終日に、帰国時間の迫るなら入浴締めをしに行ったのでした。

   
            入浴後の記念撮影


こうして大満足で帰国したのですが
よくよく思い返してみると
初詣をし忘れるばかりか、台湾観光自体をし忘れて
帰国の途についたことに気が付いたのでした・・・

ちなみに持っていったお金は全額使い切ると豪語してしまった手前
向こうでスーツケースのような入れ物まで買ってまで無駄なモノを
買いまくって帰国したのでした。ちなみに荷物は3つにもなったのですが
帰りは一個も預けずに機内へ持ち込んだのでした…。

    
      手荷物が3つになっての帰国風景