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  • 闘病日記最終話  その後・・・


          というわけで、そーそーの退院したはいいもののやる事がなくて家
    にいて寝て起きてたまにご飯食べに行ってなんて生活をしていました。
    そんな僕に、入院前と入院後である変化が起きました。

    それは、僕にとってなかなか衝撃的でした。



    普通の人は物が良く見えない時は



    こんな風に目を細めて見ると良く見えるといいますが
    僕は昔からよく物が良く見えない時に目を細めても全く良く見えた
    試しがありませんでした。むしろ僕の場合は



    の様に、目を押して寄せると良く見えたのです。

    僕は、

    「太陽をみるとくしゃみがでる」

    を説いてまして、これにはたまに賛同者がいるのですが

    「物が見にくい時は、目を押して寄せる」

    には賛同者が一人もいませんでした。

    巷では良く、目が悪い人で、人とすれ違うときに目を細めて見るので
    普通に目を細めてるのに、ガンをつけてるように見られるという人が
    いるといいます。これには一定の理解者もいるわけですから
    向こうから知り合いがきて、ガンたれてきても

    「あぁ目が悪いのか」

    となります。

    しかし僕の場合は、そのような時に、目を押して寄せてるので
    向こうから一人にらめっこしながらバカが一人歩いてくる
    となるので、

    「あぁ頭が悪いのか」

    となり、知り合いも他人のフリして、白い目で僕をみたりするのでした。

    しかし、術後・・・
    いつもの様に押して寄せても良く見えません・・・

    そこで試しに引いて見たら、良く見えちゃいました・・・

    ちゅーわけで、ほんとに世間的には些細なことで鼻汁たれたみたいな
    ことですが、僕にとっては、両鼻穴から鼻血が噴射したほどの衝撃的な
    手術後に起きた変化でした。


    しかし、目を押して寄せて歩こうが歩くまいが、そんなことは一切関係なく
    世間は僕のことを依然として白い目でみていることに気が付いたのでした・・・




    闘病日記 再発・・・


         その日は、じわりじわりと僕に近づいてきていました…
    仕事のし過ぎなのかなんなのか、目の調子が悪くなってきていたのです。
    蚊のような影がブンブン飛ぶし、フラッシュのような閃光が飛びまくるし
    ものがゆがむような気がするし、疲れやすいしもう明らかにおかしいんです。
    そこで、僕は家の近くの大学病院に診察に行きました。
    さすが東京(就職して引っ越しました)の大学病院です物凄い患者さんがいて
    先生の数も多くて、流れ作業のように診ています。
    かなり待って、僕の順番が来たんですが、案の定短時間の診察時間で、
    「大丈夫ですね。綺麗に治ってますよ」
    と言われました。

    「えぇ!?うそーん!!こんなに調子悪いのにー」

    と思いつつも小心者の僕は、言えずに「ありがとうございました」
    と言って病院を後にしました。しかし!調子の悪さは増すばかり…
    そこで、その大学で働いてる人に頼んで、有名な先生を紹介してもらい
    1週間後に同じ大学病院に行きました。そしてその先生に診てもらうと

    「あー剥がれてるねー少しだけど・・・レーザー手術しちゃうか」

    と言うのです。ショックではありましたが、逆に調子の悪かった原因が
    分かったので、手術しちゃえば安心だと思ってほっとしました。
    「簡単な手術だし、じゃあ○○先生にやってもらおうかな」
    と言って他の先生に廻されました。そしてその先生は!!
    先週見てもらった先生なのです。とても感じの良い先生だったのですが
    ちょっと心配です。で、一応手術前にもう一度診断してもらいました。
    すると

    「うーん確かに剥がれていましたねー。じゃあ12月1日にやりましょう」

    と言うのです。ということで12月1日に手術日は決定されました。
    さて当日、埼玉から母親が出てきました。僕は、大丈夫だから と言ったの
    ですが、出てきたのです。心配性だなーと思ったのですが、当日、母は

    「私も目の調子が悪いから診てもらいに来た」

    と言い放ち、僕の手術に立ち会うこともなく、診断してもらっていました。
    なんて奔放に育てられているんでしょうわたくしは…
    ちなみに、当日僕は、風邪をひいてしまっていました。手術の日としては
    最悪のコンディションです。

    さて、手術です。前回のときもレーザー手術をしているので、大体どんな
    ものか分かっていましたし、今回はとても小さいからあっと言う間に終わる
    だろうと思っていました。レーザー手術は、目に顕微鏡の先っぽのような
    レンズをつけて、目を開きっぱなしにしてレーザーをぶち込むのです。
    そのレンズには、グリースのようなものを塗って目に負担をかけないように?
    しています。それを沢山つけるので、目からしたたってくるのです。





    さて、レーザーをぶち込んで1分ぐらいした時に、
    鼻腔のなかで鼻水が垂れ始めました。
    拭きたいのですが、手術中で顔を動かすことも出来ないので、鼻をかむなんて
    ことも全くできません。垂れ流し寸前です。

    目の方からグリースもほほくらいまで垂れてきています。
    先生の手は僕の鼻のしたくらいを押さえています。
    するともう耐えきれなくなった鼻水がタラタラと流れ出しました!!
    そして先生の手に!!すると先生は

    「あ、グリースが垂れてきましたね。でも気にせず続けます」

    と言ったのです。グリースはまだ頬のあたりで止まっています。
    小心者の僕は迷いに迷ったあげくに

    「すいません。それ僕の鼻水です…」

    と打ち明けました。すると先生は

    「うわっー!!」

    と言って手術が中断になりました…
    先生は必死に手をふき取っています…そして
    「ちょっと鼻をかんで来てください」
    と半分切れ気味でおっしゃいました。
    そこで僕は鼻をかんで戻ってきて手術再開です。
    しかし鼻水は止まりません。グリースも落ちてきます。
    僕は、必死に鼻水を押さえていました。しかし先生の手には
    グリースが落ちていきました。すると先生は
    「うわっ!!」
    とまた言ってちょっと中断になりました。
    しかし今度はグリースなので
    「今のは鼻水ではありません」
    というと先生は、ふき取らずに手術をすぐに再開しました。

    しかし!!ここで鼻水が危険水位を突破し放流されだしました!!
    そして先生の手に迫ります!!
    しかしさっさと終わって欲しかったので僕は

    「今から垂れるのはグリースです」

    と軽くをぶっこいてしまったのです。その後、先生は手を
    僕の鼻水まみれにしながら手術をしてくれたのでした。

    先生ごめんなさい

    と絶対見ていないだろうこの場を借りて謝らせて頂きます。
    ちなみに今回は、剥離部分は小さいと聞いていたのに
    79発のレーザーをぶちこまれてしまいました。
    もう二度と再発することなく、このコーナーのネタも出来ないことを
    祈りつつおしまいにします。



    おしまい